この記事では、正社員として入社し、退社してから1年後にアルバイトで復帰した経験を元に、正社員とアルバイトの違いについて解説します。
正社員として1年半ほど働いた会社に、やめてから1年後にアルバイトで復帰しました。その時のできごとについてまとめます。
どんな会社なのか
仕事の内容は配送でした。配送と言っても個人向けではなく、オフィス向けに飲料の配送をしていました。
扱う商品としては、お水、ジュース、エナドリをはじめとして、お菓子やカップ麺まで幅広く占めていました。
定時に帰宅できる社員はほとんどおらず、定時に帰るためには早めに来て準備する必要がありました。
給料も安めで、社名を検索すると「ブラック企業」で出てくる会社でした。
低賃金で有名でした。
正社員からアルバイトになった本音
アルバイトのほうが仕事がラク
先にも述べたように、基本的な業務内容は正社員時代とほとんど同じでした。
ただし、正社員のサポートをする立場に変わったので、自分主導で動いていたものが、相手主導になりました。これにより、仕事がラクになりました。
仕事の内容は配送でしたが、自分主導の時は、朝早く来て準備をしていました。また効率よく仕事をするために、行き先や順番を考える必要がありました。
ですがアルバイトで相手主導になったので、決まっているものに対して、決まった通りにできるようにサポートすればよくなりました。最初から無理めな業務量を決めている人も中にはいましたが、できなかったことで私が責められることもありませんでした。
指示待ちでいられるので気楽です
給料と仕事量が連動するようになった
正社員時代の月の給料は固定でした。ここにはみなし残業も含まれていたため、勤務時間が長くなっても給料には反映されにくかったです。
ですがアルバイトは時給制ですので、働いた時間分だけ給料をもらえます。また、労働時間に対して給料が発生する関係上、残業をさせられることもありませんでした。
仮に私に残業が発生すれば、指示を出していた正社員が上の立場の人から注意されていました。
多少残業しても、お金がもらえるからいっかとなりはじめました。
時間で帰れる
仕事の進捗に関係なく、時間になったら帰ることができました。私が残業をすることで、会社としては残業代を支払わないといけなくなり、かかるコストが増えてしまうためです。
定時に帰れるのは快適です。
人間関係がラク
正社員は少しでもダメな部分があると注意されてしまいます。それが売上につながらない内容だったとしても、上司にはチクリと言われたりします。
ですがアルバイトになった私には、一切言われることはありませんでした。朝と帰りに「お疲れ様」を言う程度で、それ以上の会話は必要ありませんでした。
小言を言ってきた上司が、アルバイトになったら何も言ってこなくなりました。
アルバイトとして復帰して感じたこと
人が足りなくても会社がなんとかする
私が辞めた原因のひとつに「誰かが辞めたら無理なレベルで仕事が増えそうだから、先に辞めよう」というものがありました。
実際に復帰してみて、私の予想はあたっていたのだと実感しました。私が正社員として働いていた時と比べて、ひとりひとりの仕事量は増え、残業時間も多くなっていました。
だけど会社としては業務が周り続けていました。つまりは、私がいなくなったところで、会社に所属していた誰かが代わりにやってくれます。
「辞めたら困る人がいるから」と思って辞めることを躊躇っているのであれば、気にする必要はありません。
人がいいからで続けると苦労する
辞めない理由に、「働いている人がいい人ばかりだから」というものも多く聞きます。今回私がアルバイトとして復帰した会社もその代表例です。あえて社名は出しませんが、会社名を検索するとブラック企業として出てきます。
仕事が忙しく、給料は安いからです。私が辞めた直後に、同じように3人ほど辞め、残った人の仕事の量は増えました。
それでも残っている人たちはやめようとはしません。「辞めたら周りが困るから」といいながらツラそうな顔を浮かべ、体がぼろぼろになるまで働いています。
傍から見ていると、いつ体調を崩して働けなくなってもおかしくないような状態です。
その会社を辞めた人と何度か話をしたことはありますが、みんな口をそろえて「辞めてよかった」と言っています。人がいいで自分を犠牲にしても、心が疲弊していきます。
終身雇用が崩壊しているのに、精神論だけは終身雇用制の会社が多いです。
アルバイトと正社員の違い
アルバイトと正社員の違いについて改めて見ていきます。
非正規社員と正社員の違い
・勤務日数の差
・勤務時間の差
・仕事内容
どんな人がアルバイトを選択すべきなのか
正社員からアルバイトになってみてよかったこと
私は会社以外でもプライベートで時間を使いたいタイプです。現在は週3日か4日、1日の勤務時間が6時間前後で働いていて、十分に自分の時間を作ることができています。
また、朝が弱いタイプでしたが、勤務開始は早くて朝10時から。
通勤時間は20分程度なので、余裕を持って朝過ごすことができています。
アルバイトは家の近くから仕事を探すことができるので、通勤時間を減らすことができます。
選べる仕事の幅はアルバイトの方が圧倒的に多いです。
正社員からアルバイトになって悪かったこと
金銭面への不安は正社員で働いていたときよりも大きくなりました。週5日フルタイムだったのが、週3日~4日の6時間勤務になったので、当然ながら入ってくる金額は少なくなります。
ただ元から節約するように気をつけていたので、生活するのには困らない金額になっています。また、趣味もそれほどお金がかからないものであるため、負担になっていません。
1ヶ月の生活費については別の記事で紹介しています。
正社員からアルバイトを選ぶ時の注意点
生活するために最低限必要な金額を知っておきましょう。そうすれば、その金額から逆算して、週に何時間働けばいいのかが分かってきます。
できるだけ働きたくないのであれば、この最低限の時間だけ働きます。もう少し余裕を持ちたいと思ったら、時間を少し増やすなどの工夫もできます。
アルバイトを選択すべき人の特徴
アルバイトが向いている人の特徴
・お金よりも自分の時間が大事
・週5日働きたくない
・同じ場所に1日9時間以上も拘束されたくない
・面倒な人間関係から解放されたい
・嫌いなことはやりたくない
・家から近いところで働きたい
アルバイトの探し方
アルバイトを探すのであれば、まずはネットで求人サイトに登録してみましょう。
アルバイトと派遣ではどっちがいいの?
アルバイトと同じ非正規社員で、よく働き方として話題に上がるのが派遣社員です。
派遣社員よりもアルバイトの方が向いている人の特徴は、
・家から近い場所で探したい
・ある程度やりたい仕事が決まっている
・同じ職場で落ち着いて働きたい
逆に、
・やりたいことが分からない
・キャリアを積んで正社員を目指したい
・今はひとつの会社に縛られずに働きたい
のであれば、アルバイトよりも派遣社員の方が合っています。
派遣社員のメリットについては別の記事でまとめているので、気になる方は参考にしてみてください。
まとめ
正社員からアルバイトになって感じたことは、ど直球に言えばラクだと言うことです。仕事は定時に帰れますし、職場は家から近いところから探すことができます。開始時間も自分で決められるので、都合に合わせて決めることができます。
デメリットとしては、金銭面で正社員よりも劣ることです。ただし、今の職場の給料が安く、残業も多いという場合は、金銭面で正社員時代よりもよくなることもあります。
まずはいくつかの求人サイトに登録して、いい仕事がないか探してみましょう。