私は新社会人として入社した会社を1ヶ月半で辞めたことがあります。結果として辞めたことは間違っていなかったと感じています。
ですが私と同じように新社会人の会社をすぐに辞めて後悔したという人はたくさんいます。
それとは逆に、辞めずに頑張って後悔してしまったという人もいます。
この記事では、会社の辞め時のタイミングと辞めた後の行動について紹介します。
新社会人になると負担が一気に増える
学生から社会人のなった時の会社選びではミスマッチが起こりがちです。
これは決しておかしな話ではなく、むしろ当たり前のことです。学生時代のバイトと新卒の社会人では求められる役割や環境が全く変わってくるからです。
・週5日勤務
・1日8時間労働+残業
・社会への適応
・会社のルールへの適応
働き方が1日8時間が当たり前になりかなり負担が増えるだけでなく、人間関係や慣れない会社のルールに悩まされることになります。
新社会人が辞めたいと感じる理由
新社会人が辞めたいと感じる主な理由はミスマッチが起こることです。
ミスマッチの内容は主に3種類あります。
・労働条件が合わない
・思っていた業務内容と違った
・会社と合わない
この中のどれかひとつ、あるいは複数のことが起こり辞めたい要因となります。
このミスマッチは、実際に新社会人として働いてみてはじめて分かることも多いです。
入社して失敗したと後悔する方もいるかもしれませんが、入社前には知らなかったことなので避けることができなかったことです。
ミスマッチで合わない働き方が分かったのであれば、「経験になった」「次の会社を選びやすくなった」と考えましょう。
ここからはミスマッチの主な内容を説明します。
労働条件が合わない
・勤務時間に関するもの
休日に関するもの
仕事は大きくわけで、土日休みと平日休み(シフト制)があります。
「シフト制の仕事を選んだが、実は土日休みが多かった」「土日休みの仕事を選んだが5連勤がキツイ」などが起こりがちなことです。
私の新社会人の会社はシフト制でしたが、「土日に休みたい」「出勤時間がバラバラ」という理由で辞めました。
この土日に休みたいは、社会人になってから知った自分の望む働き方でした。
勤務時間に関するもの
人によって体質は異なり「朝早く起きられない」「夜遅くまで起きていられない」など様々です。
学校生活では、眠ければ寝ればいいだったりと生活の時間をある程度自由にできます。ですが社会人になると決まった時間に出勤し、決まった時間働くことを求められます。
そのため、朝はやく起きるのが苦手な人が朝早い仕事をやるととてもきつく感じます。その逆もあり、夜遅くまで起きていられない人が、遅い時間まで働くことを求められる仕事を選ぶときつくなります。
私の場合は朝早く起きるのがきついです。朝6時に起きないといけない仕事を1年以上続けたことがありますが、体が慣れることはありませんでした。
活動時間は体質が影響してくるので、根性論では解決できないです。自分に合う時間帯で働ける仕事を選ぶと負担を減らせます。
思っていた業務内容と違った
やりたかったことと求められる仕事のミスマッチです。
販売の会社に入って売上を伸ばせるように頑張ろうと思ったのに、求められたのはルーティンワークの品出しだった。
入社前はこれをやってほしいと言われても、いざ現場に行ったら状況が全く違ったなんてことは起こります。
「これをやりたい!」と思って入った新社会人にとって、このミスマッチは致命的です。やる気が一瞬で吹き飛び、辞めたいと感じてしまいます。
会社と合わない
会社の空気感そのものが合わないことも十分に起こります。
・50代の社員が多くて、会社の指示に従うのが当たり前。自分は何も考えなくていいと思っている。・明らかに非効率なやり方をしているので変えようとしない。変えたいと話しても”やったことがない”という理由で即却下される。
会社によって社員に求めることは様々です。あなたの価値観と今いる社員の働き方が合わないと窮屈に感じたり、つまらないと感じたりします。
この価値観の相違が辞めたいと感じる理由になります。
新社会人の辞め時
続けていい会社の条件
下記の条件に該当するのであれば、会社を続ける価値があります。
・年数働くことで取得できる資格がある
・他の会社でも役立つ専門スキルを得られる
・「まあ続けてもいいかな」と思える
スキルや資格を得られる
続けることで資格やスキルを得られるのであれば、転職でも役立ってきます。続けることで損になりにくです。
続けてもいいかなと思える
どんないい会社であっても多少は不満が出てきます。
「まあ続けてもいいかな」と思えるのであれば、その会社は辞めないほうが無難です。転職に失敗した時に、辞めなければよかったと後悔してしまう可能性が高いからです。
辞めた方がいい状況
会社の状況によっては、早めに辞めることを検討した方がいいこともあります。
長く続けることでトラウマができてしまい、働けなくなってしまうことがあるからです。働けなくなってから後悔しても、気持ちが落ち込むばかりの日々を過ごすことになってしまいます。
・辞めたいが死にたいに変わった
・研修が研修になっていない
・マニュアルが整っていない
辞めたいが死にたいに変わった
死にたいと思うようになったら危険信号です。
すぐ辞めることを検討というよりも、辞めることを考えましょう。
私はかつて死にたいと思いながらも無理に働いて、辞めたあとに引きこもりになったことがあります。そこから社会復帰するのには1年以上の時間がかかりましたし、週5日働けるようになるにはさらに1年の時間を要しました。
自分の心を殺しにくる会社は殺人犯のようなものです。貴重な新社会人の自家員をそんなところに捧げる必要はありません。
研修が研修になっていない
研修の内容は、すでにその会社で長く働いている人が作っていることがほとんどです。
そのため、知識0の新社会人向けの内容になっていないことも少なくありません。OJTなんて言葉が使われますが、実際は研修を省いて知識0の人を戦力として使うために体よく言われているだけのことも多いです。
最低限の研修だけで即現場。そのせいでもう限界。
そんな状況であればすぐに辞めるには十分な理由になります。
マニュアルが整っていない
マニュアルが整っていないのに、要求ばかり高い会社もあります。横文字ばかり使われたり、絶対にミスできない環境だったりと、マニュアルなしでやれていたことが不思議な会社も中にはあります。
そんな無茶ぶりな環境なのに「聞くと嫌がられる」のような状況になると、誰も頼れずにつらくなってしまいます。
そんな時は無理せず、辞めることも考えましょう。「仕事中の人とのコミュニケーション」にトラウマができてしまってからでは、転職の幅を減らすことになってしまいます。
辞めて後悔しないためには
辞める前の確認ポイント
転職してから「辞めなければよかった」と思ってもどうしようもなくなってしまいます。
後悔しないためには、3つのことに注意しましょう。
・今の会社がいい会社かどうか知る
・辞めたい原因を知る
・自分に合う働き方を知る
今の会社がいい会社かどうか知る
新社会人は今の会社以外を経験していません。
そのため、「つらい」「きつい」と感じていても他の会社に比べたら働きやすい環境だったなんてことも起こり得ます。
辞めたい原因を知る
新社会人は業務内容や環境に慣れていないので、つらいやきついと感じがちです。今のつらさから抜け出したくて、すぐに辞めることを考えてしまうことも少なくありません。
このつらいの原因が「まだ慣れていない」ことが原因なら、すぐに辞める選択をするには注意が必要です。
自分に合う働き方を知る
「土日休みがいい」「平日にも休みがほしい」「朝は遅めの仕事がいい」など人によって求める働き方は違ってきます。
自分ではこれがいいと思っていても、色々調べていく中でもっと良い条件の仕事が見つかることもあります。
後悔しない情報収集方法
「転職したのはいいけどこの会社は合わなかった」「前の会社のほうがよかった」となってしまわないためには、客観的な意見を取り入れることが重要です。
ひとりで考えていると「これが嫌だった」などの感情的な部分が大きく反映されてしまい、本来のあなたに合っている環境とはかけ離れたものを選んでしまいがちになります。
転職を考え始めたら、転職するしないに関わらず、まずは相談することを意識しましょう。
ただし、相談相手は誰でもいいわけではありません。てきとうに相談相手を選んでしまうと、自分が傷ついてしまうことすらあり得ます。
・新卒を辞めた経験のある人
・転職経験のある人
身近に相談できる相手がいない時には、転職エージェントも活用してみましょう。
転職エージェントの中には、相談相手が全員、社会人の会社をすぐに辞めてしまった人のところもあります。
新社会人の辞めたい悩みを経験している人ばかりなので、あなたのつらさを分かってくれます。
相談相手が全員、新社会人を辞めた経験あり
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