1年働いて合わないと感じたのであれば、それ以上続けてもつらくなるだけの可能性が高いです。この記事では、1年続けても合わないと感じたときにどうしたらいいのか紹介します。
同じ会社を1年続けられたならそれだけで凄いことです。しかし1年続けても合わないと感じているなら価値観やスキルが合っていない可能性が高いです。そして何よりも、無理に続けるのは精神衛生上よくありません。
その会社で働くことで「精神的にきつくて毎日憂鬱」「休日も休んだ気がしない」と感じるのであれば、辞めることも考えていいです。
1年働いてみて合わないと感じているのであれば、その後に何年も続けたところで変わることはありません。
合わないと感じる要因
転職して数ヶ月は、仕事に慣れるために悩むことが多いです。
転職者に求められること
転職すると会社に適応することを求められます。同じ業種であっても、ルールややり方は会社によって異なります。
即戦力として期待されていても、やり方の違いに戸惑うことも少なくありません。
【転職後に求められること】
・転職先のルールを覚える
・転職先の人間関係に慣れる
・転職先の空気感に慣れる
言葉にすると単純ですが、実際にやってみるととてもむずかしいことです。
転職後に悩む要因
会社は入ってみないと分からない要素がたくさんあります。
聞いていた話と実際に求められる業務がかけ離れていることも少なくありません。求められることが苦手な業務でないならまだいいですが、苦手なことをやらされてしまうと苦痛に感じてしまいます。
思っていたのと違うというギャップが、合わないと感じる要因になります。
・環境の変化
・スキル不足
この悩みが特に激しいのは、入社して3ヶ月以内です。
3ヶ月をすぎると徐々に体が慣れてきて、仕事へのリズムが出来上がってきます。
そのため、入社直後の悩みは、半年ほど続けることができれば改善されることがほとんどです。
逆に言えば、、
1年続けても合わないと感じているのであれば、その先も頑張って続けても合わないと思い続けることがほとんどです。
転職先が合わないと感じる理由
転職先が合わないと感じる理由には、人間関係や会社の空気感があります。
【転職先が合わないと感じる要因】
・上司や先輩社員と価値観が合わない
・会社の空気感が合わない
・やりたいと思っていたことを全然できない
・やりたかったことをできたけど、いざやってみたら合わなかった
特に人間関係や会社の空気が合わないのであれば、何年働いても合わないと思い続けることになります。
上司や先輩社員と価値観が合わない
人間関係は急に変わることがなく、ギスギスしている会社は一生ギスギスが続きます。
中にはパワハラチックな会社もあり、働いている人がパワハラの空気を受けて入れている人ばかりです。
合わないと思うなら、無理に受け入れる必要はありません。
やりたかったことをできない
面接でこんな仕事だろうとイメージしていても現場では求められることが違うことがあります。
私は過去に面接官が現場の業務を理解していなかったせいで、聞いていた話とやらされたことが全く違うということも経験しました。
この状況に陥ってしまうと、やりたかったことができないとすぐに感じ、不満を抱えたまま続けることになってしまいます。
奇跡的に業務が合えばいいですが、イヤイヤでやらされ続けると合わないと感じてしまいます。
1年続けても合わないなら適応障害かも
長く続けてもその職場に慣れないのであれば、適応障害の可能性もあります。
適応障害は、厚生労働省が次のように定めています。
日常生活の中で、何かのストレスが原因となって心身のバランスが崩れて社会生活に支障が生じたもの。原因が明確でそれに対して過剰な反応が起こった状態をいう。
日常生活の中で起こった出来事や環境に対してうまく対処できず、心身に様々な症状が現れて社会生活に支障をきたす状態をいいます。ストレスの原因が明確であることが定義上重要となります。
引用元:厚生労働省「適応障害」
つまりは、、
『仕事のストレスが原因で、本来できることができなくなった』というのが適応障害だと考えられます。
通常は3ヶ月ほど続ければ会社には慣れてきます。ですが3ヶ月続けても慣れないのであれば、会社そのものが合っていないことも十分に考えられます。
1年も続けているのに症状が続くなら、頑張って続けても改善されることは考えにくいです。
環境が変わることで、気持ちも新たになって生活もよくなる可能性があります。
合わないと感じがちな会社
仕事がなかなかできないと会社が合わないと感じがちです。
できないと感じてしまう要因としては、「やり方が整備されていない」「人間関係がよくない」のふたつが主なものです。
・やり方が整備されていない
・人間関係が良くない
やり方が整備されていない
一言で表現するならマニュアルのない会社です。
「手順が分からない」「どこまでやったらいいのかの基準が明確でない」という状況で、転職者にとってはとても働きにくい環境です。
マニュアルがなくても、きちんと説明してくれる人がいれば問題ありませんが、大抵の場合は個人の判断に委ねられてしまいます。
右も左も分からない転職者にとって、任せられるというのは負担でしかありません。
同業種への転職の場合は「経験者だからできるでしょ」で周囲の協力を得ることが難しいこともあります。
人間関係が良くない
周囲の声や空気が気になる人は、人間関係に敏感です。
私の場合は、他の人が注意されているだけでもメンタルが落ちて自身の業務に支障をきたします。
人間関係の良くない会社では、「聞きたいことが聞けない」「気づいたことを伝えにくい」という悪循環に陥ります。
伝えにくい環境になっていることが原因なのに、あとから文句を言われることも少なくありません。
こんな会社は1年続けたところで合わないと感じて当然です。
転職先で合わないと感じた体験談
・朝早すぎた
・スーツを着るの仕事が無理だった
・話し声の多い職場だった
・社内がギスギスしていた
・家から職場まで遠かった
・採用担当者の話と現場の実情がかけ離れていた
朝早すぎた
朝が苦手というのは根性だけでは解決できません。体質的に無理だったり、会社でのストレスが原因で起きられないなんてこともあります。
スーツが無理だった
スーツを着ているだけで窮屈に感じ、仕事をしにくいと感じました。
またスーツを着るために朝少し早めに起きないといけないこともあり、バカバカしいと感じました。
ギスギスしていた
人間関係は入社してみないと分かりません。なかには派閥があり、車内の空気が常に悪いなんて職場もありました。
どちらの派閥についてもプラスになることはなく、辞めてよかったと今でも心から思っています。
職場まで遠かった
通勤時間が長いとそれだけで仕事に行くのが嫌になってしまいます。
移動時間中にできることは限らえていて、ゆっくり過ごすことも難しいです。
通勤時間の長さが負担になってしまっているなら、引っ越しをすることも解決できることもあります。
会社が合わなくても辞めない方がいい条件
「まあ続けてもいいかな」という気持ちが少しでもあるのであれば、辞めるのはおすすめしません。
今の職場で妥協してもいいという気持ちがあるため、次の転職して期待したような職場でなかったら後悔する可能性が高いからです。
また、そこまで辞めたい気持ちが強いわけではないため、面接で退職理由を伝えるのが難しくなります。
なんとなく辞めたで転職活動をしても良い結果が得られることはほぼないので、「もう無理」「今すぐ辞めたい」という意志のない方は転職しないほうがおすすめです。
辞めるという選択は、今の会社が本当に無理と感じているときの最終手段です。このまま続けるなら辞めたほうがマシという覚悟がない人は、今の会社を続けましょう。
毎日愚痴を言うだけで我慢できるなら、それは幸せなことです。
1年で辞めた方がいい条件
「もう無理。これ以上続けたらメンタルが限界になる」「働くぐらいなら死んだほうがマシ」と感じているのであれば、無理に続けないことも重要です。
過去に私も「いつ死のうか」と考えながら仕事をしていたことがありました。トイレに行くたびに飛び降りれそうな場所を探していました。
症状が改善されたきっかけは、その職場を辞めたことでした。もう行かなくていいと思えただけで、気持ちは軽くなりました。
今の会社が無理と感じているのであれば、そこで働き続ける限り改善されることはありません。
限界になって職場を離れることが決まり、「もう行かなくいいんだ」となって初めて気持ちが楽になりました。
精神的にきついと感じているのであれば、辞めることで改善される可能性があります。
1年でも辞めても後悔はない
私は正社員で働いた会社3社を1年以内で辞めています。
それでも後悔したことは一度もありません。むしろそれ以上続けていたらメンタルがダメになっていたとすら思っています。
中にはパワハラを受けて、「働くぐらいなら死んだほうがマシ」とまでなった会社もあります。
結果としてその会社は試用期間中に辞めました。辞めると決まった時はホッとしたことは今も忘れません。
当時のことを振り返ってみても、辞める選択をしたあの時の自分に感謝しています。
1年で辞めるデメリット
1年で辞めることは短期離職に該当します。日本社会には「短期離職=悪」という考えが根強いです。
そのため、「2年は続けた方がいい」「1年で辞めたら転職できない」なんてことを言われたりします。
ですが私の経験上、2年続けろと言う人達は転職の経験がないことがほとんどです。社会の常識として言われていることを、さも凄いことかのように言っているだけです。
彼らは社会の歯車として生きることを生きがいにしているので、会社を1年で辞める人の気持を理解していません。
私は1年どころか、1ヶ月間で辞めた会社が2つあります。どちらも正社員でしたが、転職先を見つけることができています。
転職先を見つけたときには、職歴を隠すようなこともしていません。
確かに、1年で辞めて転職活動をすると転職先が見つからずに悩むこともあるのも事実です。
転職先が見つからない要因としては、次の会社選びでは失敗したくないという心理が強く働くことです。
今の職場が合わないと感じているのであれば、合わないと感じている理由を明確にしておきましょう。
これを曖昧なままで転職活動をしてしまうと、自身を持って転職先を探すことができません。
今の合わない職場への転職をした際に、「どこでもいいからと焦って決めた」「前の職場を辞めたいからすぐにでも転職先を見つけたかった」という状況に該当しているのであれば、注意が必要です。
今回の転職では、焦らず落ち着いて転職活動を進めることを意識しましょう。
1年で辞めても転職できる
短期離職すると転職できないと言われがちですが、実際は転職したことのない人の妄想です。
私は新卒1社目や2社目を連続で短期離職していますし、正社員4社で短期離職をしています。
それでも今も働くことができています。
短期離職者は、短期離職の理由をしっかり説明することが重要になってきます。
短期離職理由を説明できれば、それは言い訳ではなく立派なアピールポイントになります。
1年続けたらならアピールできる実績が必ずある
悩みながらも1年続けたなら、アピールできることが必ずあります。
自分なりに考え、工夫したことがあればそれは立派な実績です。
「これは苦手だけど自分なりにできるように行動した」ということがあれば、キッチリ職務経歴書に書いておきましょう。
1年で辞めて転職できるか不安なら
転職できるか不安であれば、まずは誰かに相談するがおすすめです。
ただし、、
相談相手は誰でもいいわけではありません。1年で辞めることを理解してくれる相手を選びましょう。
頑張って相談したのに、「つらいのはみんな同じだよ」「まだ1年だからだよ」と言われてしまっても却ってつらくなるだけです。
相談相手選びのポイントとしては、「複数回の転職経験のある人」「転職希望者のサポートをしている人」のどちらかを選びましょう。
ちなみに私は10回以上転職していますが、転職経験のない人に転職の話をすると驚かれます。転職経験のある人とない人では、転職に対する考え方が全く異なると実感しています。
身近に転職経験のある人がいないのであれば、転職エージェントの利用がおすすめです。最初の利用は転職目的ではなく、気持ちを吐き出すことを目的にしましょう。
言葉にしてみるだけで自分の気持が落ち着くことは少なくありません。
すぐに話をするのが不安であれば、適職診断もおすすめです。未来につながる行動をしているだけで、気持ちを落ち着けることができます。
辞めるのに気まずさを感じる必要はない
いざ辞めるとなったときに、会社に対して気まずさを感じてしまいがちです。
ですが辞める会社に対して気を使う必要はありません。
私はこれまでに10社近くの会社を辞めていますが、辞めてから関わりのあった会社はひとつもありません。
辞めるときに「すぐ辞めたら転職できない」「2年は続けた方がいい」と言われたこともありますが、その人達とも辞めた後に関わることはありません。
その場では文句を言われるかもしれませんが、精神的にきついのであれば、辞めることで得られることの方が多いです。
1年続けて辞める前に考えておくこと
1ヶ月の生活費と貯金額はしっかり把握しておきましょう。
いざ仕事を辞めたとしても、生活できないとなってしまってはつらいだけです。
また、貯金に余裕がないと落ち着いて転職活動をすることができません。
自分の条件に合う会社を見つけるためには、焦らずに転職活動をする期間が必要です。
辞めたいと考え始めたら、まずは1ヶ月の生活費を確認しましょう。可能であれば節約できそうなところで見つけ、徐々に節約しておくといざ無職になってからでも出費を減らすことができます。
辞めた後に生活できるかは、辞めるかどうかを決める重要なポイントです。
短期離職体験談
私は1社目の会社を1ヶ月半、2社目を1年半で辞めています。
すぐに辞めてしまった要因としては、今のつらい現状から逃げるために転職先を決めてしまったことがありました。
合わないけど辞める自信がないなら
いざ会社を辞めると決めてもなかなか伝えられないことも少なくありません。辞める意思を伝えたとしても、すぐには辞めさせてくれない会社もあります。
話をしても退職が進まないと感じているのであれば、退職代行の利用も視野にいれましょう。
自分で嫌な上司と話す必要がなくなり、その日から会社にいかなくてよくなります。
円満退社を望む人も多く見かけますが、ぶっちゃけた話、辞めたあとにその会社に関わる可能性は非常に低いです。
私は10社以上で働いていますが、辞めたあとに会社に関わったことは一度しかありません。
変に円満退社にこだわらず、辞めたいという気持ちを優先することも大切です。
まとめ
転職先を1年続けても合わないと感じているのであれば、それ以上続けても気持ちが変わる可能性は低いです。無理して続けることでその先に人生にとってマイナスになることも少なくありません。
これ以上続けたら働けなくなる。トラウマができてしまう。と感じているのであれば、辞めることも視野に入れましょう。
1年で辞めたとしても転職することはできます。世間体よりも自分の気持を大切にしていきましょう。