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短期離職理由の伝え方

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短期離職理由を伝えるうえでで重要なことは「この人となら一緒に働いてもいいかな」と思ってもらえることです。

私は短期離職を9回経験していますが、今でも働くことができています。

念のために書いておくと、9社中8社は履歴書や職務経歴書にきっちりと書いています。

この記事ではこれまでの面接での面接官の反応を元に、面接で評価されているポイントを紹介します。

目次

短期離職理由で意識すること

短期離職理由を通してプラスの評価を得るためには、面接官に共感してもらえるかを意識しましょう。短期離職理由をしっかり伝えることができれば、短期離職したことはアピールポイントに変わります。

「嘘をつかなさそう」「真面目にやってくれそう」など評価されるポイントは決まっています。

採用担当者が私の履歴書を見ると、
7社で短期離職していることが分かります。

それでも採用を勝ち取ることができています。

短期離職理由の面接での伝え方のポイント

短期離職をしていると、短期離職を隠したいと思いがちです。

この考え方が、短期離職者が面接で苦労する要因になります。

面接官は短期離職理由を知りたいわけではありません。

短期離職理由を通して、あなたを採用していい人物かを知りたがっています。

そのため、納得できる短期離職理由を説明することができれば、面接官は納得してくれます。

悪印象にならない短期離職理由のポイント

短期離職を伝える時に3つのことを意識すると、マイナスに伝わりにくくなります。

【短期離職理由を伝える時のポイント】
・相手に共感を持ってもらえるのか
・感情でモノを言わない
・客観的事実を重視する

この3つを含んでいると、短期離職は弱みではなく強みになります。

短期離職理由を話すだけで、面接官の評価が上がります。

言い訳をするという意識を捨てる

言い訳だと思ってしまうと、どうしても後ろめたさが残ってしまい、相手に違和感を持たれやすくなります。

基本的な受け答えの考え方は日常会話と同じです。

「昨日の夕飯はなんですか?どうしてそれにしたんですか?」という質問と「退職理由を教えてください」は同じ内容の質問です。

面接官との短期離職理由のやりとりは、

夕飯のメニュー:短期離職した事実
どうしてそのメニューにしたのか:短期離職した理由

というふうになっています。

メニューのところは分かっているので、あえて口にはしません。

「どうして夕飯をそれにしたんですか?」と聞かれたら、なんと答えますか?

・食べたかったから
・たまたま見かけて美味しそうだったから

こんな回答でもなんら違和感はありません。

これを短期離職理由に言い換えるならば、

・食べたかったから▶辞めたかったから
・たまたま見かけて美味しそうだったから▶今よりいい仕事を見かけたから

のようになります。

ただ実際には、「辞めたかったから」「よさそうな仕事を見かけたから」では短期離職理由としては不十分です。

自分がなぜそう思ったのかを掘り下げていく必要があります。

隠そうだとか言い訳しようと思うのではなく、自分のことを知ってもらうために素直な理由を伝えましょう。

嫌なことはみんな嫌

あなたが嫌だと感じていることは、基本的にはほとんどの人が嫌だと感じています。

とは言え、一言で嫌と表現しても人によって温度差があります。

分かりやすい例しては、「辞めたい」という言葉です。

「辞めたい」という言葉を単なる愚痴で使っている人もいれば、本気で辞めることを考えている人もいます。

本気で辞めたい人は、がんばりやさんであることがほとんどです。

きついと感じている仕事に対しても、適応するために何かしらの行動をします。この行動の部分を面接では伝えてあげましょう。

短期離職理由を考えるのが難しいと感じたら

転職経験のない人や少ない人にとって、短期離職理由を自分で考えることはとてもむずかしいです。

私は転職を9回経験した今でこそ「こうやって伝えれば違和感がない」「悪い印象を持たれない」と自信を持つことができてます。

はじめての転職のときや2回目の転職の時を振り返ってみると、「よくあれで転職できたな」と自分のことながら驚きます。

満足に短期離職理由を伝えることができていなかったからです。

特に2回目の転職の時は、なかなか転職が決まらずに無職期間が2ヶ月を越え、就職支援を使ってようやく転職できたほどでした。

「自分の強みが分からない」と感じているのであれば、転職をサポートしてくれるサービスを使うのがおすすめです。

第3者に相談することで、自分では気づいていない強みを教えてもらうことができます。



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面接で伝えている短期離職理由

1社目(新卒)の短期離職理由

短期離職の経緯

新卒の会社は1ヶ月半で短期離職しています。

転職回数も増えてきて、基本的にこの会社は履歴書に書いていません。

とは言え、最初の転職では在職中だったので、短期離職の理由を伝えています。

短期離職理由

ニュアンスとしては、下記のようなことを言ったと記憶しています。

【短期離職の理由】
思っていた仕事と違っていた。そこで自分がやりたいことは何かと考えた時に、大学時代のアルバイトを思い出した。接客をしていて、やりがいを感じていた。人と話すのも好きなので、やってみたいと思った。

※転職先の会社は接客でした。

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2社目の短期離職理由

短期離職の経緯

2社目は携帯ショップでの接客でした。

短期離職理由

ノルマを達成するためには、その商品を使わない人にも契約してもらう必要があり、薦めることに後ろめたさがあった。なんとか克服しようと続けたが、1年半経っても後ろめたさが消えることはなかった。

これだけ伝えるとイメージが悪いので、「接客アンケートの評価がよかったこと」や「他の評価項目でよかったもの」も一緒に伝えています。

ちなみによかった項目については、職務経歴書にも書いています。

3社目の短期離職理由

短期離職の経緯

在籍期間は7ヶ月ほどでした。

事務として入社しましたが、会社都合で途中から電話営業をすることになりました。

しかもそこは新たに設立された別会社で、正社員だった私は強制的にアルバイトにさせられました。

面接での短期離職理由

電話営業をしていて、電話をしたくないと感じる時間があった。その時間帯は12時台と19時以降。理由としては、12時台は休憩の時間なので自分だったらゆっくりしたい。19時以降は、仕事が終わって疲れて帰ってくる時間なので、自分だったら電話されたくない。

面接官の反応

自分が感じたことを素直に伝えているだけですが、面接官の反応はかなりいいです。

相手目線で考えていると勝手に思ってもらえているようです。

私にはそんな意図はありませんが……。

伝えている理由としてはこの内容ですが、実際に辞めた理由としては、

【その他の短期離職の理由】
・1日400件の電話で電話そのものが嫌になった
・入当初から会社の経営が悪く、自分でやれることはやったけれどどうにもならなかった
・短期離職を繰り返してしまったので、一旦落ち着こうと思って実家に戻った

上記の内容を会話の流れによって付け加えています。

大学卒業後は名古屋に住んでいたので、最初の3社は名古屋で働いていました。

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4社目の短期離職理由

退職の経緯

ルート営業で3年半働きました。

これまでに約10社で働いてきて、唯一3年以上続けた会社です。

面接での退職理由

契約社員だったので、契約期限のことをそのまま伝えています。

【退職理由】
契約期限が上限◯年と決まっていた。30歳までに住む場所と仕事をしっかりさせたいと思い、転職を決意した。

契約期限は転職理由としてそのまま伝えて問題ありません。

余談になりますが、転職を機に私は東京に引っ越しています。

5社目の短期離職理由

短期離職の経緯

約1年半、配達の仕事をしました。

企業向けのドリンク配達をする仕事でした。

ぶっちゃけ言うと、東京に引っ越す足がかりとしての転職でした。

続けられたらそれでいい。ダメならダメで仕方ないぐらいの気持ちでした。

面接での短期離職理由

体力仕事だったため、10年後を考えた時に続けられると思えなかった。30歳までに長く続けられる会社に働きたいと考え、転職を決意した。

ひとつ前の会社も30歳を基準として転職しましたが、この会社を辞める時もギリギリ30歳になっていませんでした。

6社目の短期離職理由

短期離職の経緯

パワハラを受けて試用期間で辞めています。

具体的な在籍期間は1ヶ月とちょっとです。

面接での短期離職理由

高齢者向け商品を扱う会社だったので経営が落ち込む心配が少ないのではないかと思って選んだ。最初の契約期間だけ働いた。

さすがにパワハラを受けて辞めたとは言えないので、少し濁しています。

入社は正社員でしたが、契約社員だったという体で話しています、

何度も転職をしていて気がついたのが、

「契約期間の都合で辞めた」というと面接官はあっさり納得してくれます。

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7社目の短期離職理由

短期離職の経緯

正社員で働いてた配送の会社にアルバイトとして復帰しました。

直前で日雇いの派遣もやったのですが、「来たから仕方なく使ってやる」みたいな対応をされたので、1日で心が折れました。

貯金がヤバくなってきていて、とりあえずのつなぎで考えていたので、「週3日」だけ働きました。

6ヶ月ほど働きましたが、「やっぱり体力的にキツイ」「他にやってみたいことができた」という2点の理由で辞めました。

面接での短期離職理由

正社員で働いていた会社にアルバイトとして復帰した。体力的にキツイと改めて実感して、長期的に働ける仕事を探した。

8社目の短期離職理由

短期離職の経緯

テスターの会社に入社しました。

応募した一番の理由は、近いからというものでした。

先に退職理由を書くと、アルハラによるものです。

なぜか採用担当者に気に入られてしまい、「飲みに行こう」「一緒に旅行に行こう」みたいな状況になり、離れるために退職しました。

在籍期間は1ヶ月ほどでした。

テスターの仕事自体にはまだ興味を持っていたので、次の転職でもテスターに応募しました。

面接での短期離職理由

テスターを体験させてもらい、もっと続けたいと思った。扱っている商材が家電用品だったが、「ゲーム」を扱う会社に入れば、もっと興味をもてて成長が早いのではないかと考えた。1ヶ月で辞めたのは契約だったから。

上記が表向きの理由です。

面接を受けた会社では、辞めた会社の担当者のことを面接官が知っていたので、「アルハラ」のことを素直に話しています。

まだ某感染症の最盛期だったこともあり、「それはマズイね」「うちの会社ではそんなことがないように気をつけている」と声をかけていただけました。

9社目の短期離職理由

短期離職の経緯

テスター2社目も3ヶ月ほどで辞めました。

期間としては3ヶ月だったのですが、1ヶ月毎に働いた会社が違いました。

1ヶ月目:本社
2ヶ月目:派遣先
3ヶ月目:本社

契約として派遣先があればそちらに行くのも問題ないという内容でした。

1ヶ月で派遣先が決まったのですが、聞いていた内容と実際の環境があまりにかけ離れていて、

1日目から「この仕事無理じゃね?」という状況に陥りました。

そのままメンタルが限界になり、契約が3ヶ月あったところを3週間ほどで辞めました。

営業担当には相談していましたが、「契約があるから頑張って欲しい」の一点張りで、全く会話になりませんでした。

そのため、「もう無理です」と言って無理やり派遣先に行きませんでした。

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辞めた後は本社に戻りましたが、ホウレンソウなどの今までできていたことができなくなっていました。

おそらくそれが原因で私への評価も下がり、

「週4日」で希望を出しても、実際に出勤日は週1日だけという状態になりました。

しかも出勤日が決まるのは前の週の金曜日だったので、

「この会社のためにわざわざ予定を開けておくのもどうなの?」

という心境になりました。

面接での短期離職理由

【短期離職の理由】
繁忙期が終わって、週4日で希望を出しても週1日しか出勤がないことが増え、金銭的に不安だった。

ちなみに転職活動では、メンタルがヤバいことは言いませんでした。

それとこれは結果論になりますが、

辞めたことでボロボロだったメンタルが少しだけ回復しました。

辞めると決まった時には、「よかった」と心から安堵し、ツライ束縛から解放される感覚もありました。

実際に診断を受けてはいませんが、適応障害になっていた可能性が非常に高いです。

本気でメンタルがボロボロであれば、思い切って辞めることで改善される場合もあります。

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短期離職理由の面接体験談

ここまで書いてきた短期離職の理由は、1社目を除いてすべて面接で話しています。

短期離職の理由を話すだけで、面接が終わるぐらいのボリューム感があります。

ボリュームがある分、おそらく面接官はすべてを覚えてはいません。

実際にやり取りをしていても、最初の2社の説明しか印象に残っていないような反応も多いです。

長くなったので、面接で伝えている最初に2社の短期離職理由を改めて書きます。

短期離職の理由の考え方

面接で最初に話す2社の短期離職の理由を並べます。

どんな共通点があるのか考えながら、読んで見てください。

接客の短期離職理由

【短期離職の理由1】
ノルマを達成するためには、その商品を使わない人にも契約してもらう必要があり、薦めることに後ろめたさがあった。なんとか克服しようと続けたが、1年半経っても後ろめたさが消えることはなかった。

事務・電話営業の短期離職理由

【短期離職の理由2】
電話営業をしていて、電話をしたくないと感じる時間があった。その時間帯は12時台と19時以降。理由としては、12時台は休憩の時間なので自分だったらゆっくりしたい。19時以降は、仕事が終わって疲れて帰ってくる時間なので、自分だったら電話されたくない。

短期離職理由で共通していること

この2つの短期離職の理由に共通しているのは、

相手の立場に経って考えていると相手に思われることです。

ちなみにこの理由にたどり着いたのは偶然で、私にそんな意図はありません。

ですが結果として、採用に繋がっているのも事実です。

最初に「この人は相手の立場でものを考える人だ」と印象付けられ、その後の受け答えも好意的に聞いてもらえます。

また、最初に2社の短期離職の理由に一貫性があるため、論理的に伝えられる人という印象も与えられます。

【短期離職の理由を伝えるポイント】
・相手から共感してもらいやすい
・一貫性がある

短期離職を隠す時の注意事項

絶対に隠してはいけない会社の条件

こう言うと文句を言う人がいるかもしれませんが、書かない会社があったとしても、基本的になバレなければ問題ありません。

バレる要素としては、直近で保険に加入していた会社の経歴を隠すことです。

【短期離職を隠してはいけない会社の条件】
・直近で保険に加入していた会社

転職先の会社で保険に入っていた証明を出すのですが、それには以前の会社の名前が記載されています。

もしその会社の経歴を隠していた場合、「どういうことなの?」となってしまいます。

直近で保険に入っていた会社の経歴は隠さないようにしましょう。

その他で隠さないほうがいいケース

短期離職の理由は面接で必ず聞かれます。

そのため、聞かれ答える時に、話の内容に矛盾が生じてしまいそうであれば隠さない方が無難です。

【隠さない方がいい条件】
・隠すことで面接で話す時に違和感が生まれてしまう

勘違いしてはいけないのが、採用担当者は短期離職の理由そのものを知りたい訳では無いということです。

短期離職の理由の受け答えを通して、採用して問題のない人かを判断しています。

最初から採用するつもりがないのであれば、そもそも書類選考で落とされます。

面接まで行けたのであれば、企業側か少なからずあなたに興味を持ってくれています。

胸を張っていいです。

面接では、「私は採用して問題のない人間です」とアピールすることが重要です。

短期離職を隠した結果、面接での受け答えがチグハグになってしまっては無意味です。

それならば、隠さず話したほうがよっぽどいいです。

短期離職への後ろめたさから隠したくなる気持ちは分かります。

ですが、9回の短期離職を経験し、何度も面接を突破してきた私からすれば、

短期離職を隠そうが隠さまいが採用される時は採用されます。

変に隠して後ろめたさが残ってしまうのであれば、素直に書いておきましょう。

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まとめ

短期離職は悪ではありません。自分を守るための選択であれば、後ろめたいことは何もありませんし、人生が終了するわけでもありません。

短期離職が多かったとしても、短期離職理由をしっかり説明することができれば、面接官に好印象を持ってもらうことができます。

まずは短期離職の説明をすることに対して、言い訳をするという意識を捨てましょう。

自信を持って伝えれば、面接官も納得してくれます。

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