短期離職の回数が増えても書類選考で通過することは可能です。私は短期離職が3回以上ありますが面接にたどり着くことができています。
短期離職者は独自の戦略を取らないと転職で苦労することが多いです。なんとなくで書類を作っても、どれだけたくさん応募しても転職することはできません。
この記事では「短期離職3回以上」「無職期間あり」でも書類選考に通過し、内定を獲得できた実体験を元に短期離職者が内定をもらうために重要なことを紹介していきます。
【短期離職者がやってしまっている3つの失敗】
・短期離職と向き合いたくなくて自己分析しない
・職務経歴書をなんとなくで作ってしまう
・転職活動を先延ばしにする
短期離職者が転職できないのは心理面の問題が大きい
「短期離職＝悪」と思ってしまい、自分に自信がなくなってしまうことが転職できない最大の要因です。
これにより、短期離職と向き合いたくなくて自己分析をしないということが起こります。
自己分析不足により「自分の強みがわからない」「短期離職理由を説明できない」「自身のなさが伝わる」といったことが起こります。
短期離職を説明できない
短期離職を隠したいと思う気持ちがあると、面接での受け答えで自信のなさが相手に伝わります。
確かに世間的には、短期離職は悪いことです。
ですが短期離職の理由が、「自分を守るため」であるのであれば誇っていいです。
「仕事の内容が聞いていなもの違って無理」「価値観が違いすぎてメンタル的にキツイ」「残業が多すぎて体が限界」
といった理由でやめたのであれば、それは素敵なことです。
ほとんどの人は、「辞めたい」と思いながらも行動には移しません。
体が限界を迎えても、メンタルがボロボロになっても頑張って働き続けます。
そうなる前に辞めることができたあたなたは、「よく短期離職を決意した」と自分を褒めてあげましょう。
自分を守るための短期離職であれば、恥じる理由はなにもないです。
短期離職はアピールポイントである
短期でも会社で働いたことは大きな経験です。
「仕事の進め方」「こんな環境の会社がある」など、働いたことで知ることができたことが必ずあるからです。
これは、転職活動に置いては武器になります。
採用担当者は、基本的にひとつの会社のことしか知りません。そのため、他の会社を経験していて、その時の情報を教えてくれる転職者の存在はとても貴重なものです。
働いた期間が１週間……いえ、１日であっても、
感じたことは必ずあるはずです。
他の会社で働いたことがある。これはとても貴重な経験です。胸を張りましょう。
面接官は短期離職の理由を知りたいわけではない
短期離職の理由は必ず聞かれます。
ですが面接官は短期離職の理由そのものには興味がありません。短期離職の理由を通して、あなたの人柄や考え方を知りたいのです。
もしあなたが面接官の立場で考えた時に、
「短期離職の理由をごまかそうとしている人」と「短期離職の理由をしっかり伝えようとしている人」がいたら、どちらを採用したいと思いますか？
少なくとも私であれば、「短期離職の理由をしっかり説明しようとしている人」を選びます。
誠実さが伝わりますし、一緒に仕事をしていても嘘をつかなそうな印象があるからです。
これは短期離職の理由だけでなく、「志望動機」でも同じことが言えます。
「志望動機」や「短期離職の理由」そのものは、面接の場では意味をなしません。
書類選考を通過するためには必要ですが、面接では自分自身が話すため、人柄アピールでいくらでも上書きできます。
変に隠そうとせず、しっかり伝えようとする姿勢を見せましょう。短期離職者は人柄をアピールすることが大切です。
短期離職理由はきちんと答えられるようにしておく
短期離職の理由は面接で絶対に聞かれます。
ここを説明できないのであれば、採用を勝ち取ることは難しいです。
短期離職の理由を答える時に重要なのは、「面接官は短期離職の理由そのものには興味がない」
ということです。
短期離職の理由を通して知りたいのは
・すぐに辞めそうかどうかの見極め
・話し方から信用できるかの判断
・悪いことがあった時に隠さないかの見極め
などの一緒に働いて問題なさそうな自分かどうかです。
そのため、短期離職の理由を誤魔化すのは逆効果になることも多いです。
「ミスをした時に隠しそう」などの悪い印象を与えてしまうためです。
職務経歴書はしっかり作る
短期離職者は職務経歴書が重要
職務経歴書は、とても重要です。
書類選考で送る書類の中で、自分をアピールしやすいからです。
職務経歴書がしっかりしていると短期離職の回数が多くても面接までたどり着きやすくなります。
おすすめはPCで職務経歴書を作ることです。
これまでに仕事でやってきた内容だけでなく、PCを使えることもアピールできます。
ここは軽視されがちですが、PCを使えない人は意外と多いです。
会社によっては、履歴書をPCで作っただけで評価してくれます。
実際に面接の場で「PC使えるんですね」と言われて驚いたのは今でも覚えています。
PCで作っておくと、応募する時にすぐに書類を送ることができて楽です。
必要なのは、履歴書の志望動機を考えるだけになります。
職務経歴書での自己PR
すごい結果を残している必要はありません。
どんな小さなことでも、あなたが自信を持ってアピールできることが重要です。
【自己PR例】
・何かをして感謝された
・自分のやり方をいろんな人が真似をした
・今よりもいい方法がないか求めていろいろ試した
・早めに出勤してしっかり準備をしていた
数字だけがアピールポイントではありません。
頑張りや誠実さが伝われば、それは立派な自己PRになります。
転職の難易度は、短期離職の回数が増えると上がっていきます。
転職活動の方法としては、
１．転職サイトに登録する
２．応募する
３・書類選考に通過したら面接
という流れになります。
この中で、短期離職をすると難しくなっていくのが「書類選考を通過する」ことです。
転職回数が少ない人に比べて、書類の段階で落とされる事が増えていきます。
そのため、短期離職が３回を超えている人は、
「書類選考で落ちるのは当たり前」
と思っておきましょう。
書類選考に落ちた数とかもう分からない。10年ぐらいずっと転職活動してるから数えようもない。仕事が決まらなくて不安になったらとりあえず応募しだすからいちいち覚えてない。書類選考選考めっちゃ落ちる割に面接まで行く回数は少ないから、去年受けた面接のことは全部覚えてる…いや、意外と忘れてる
— うた＠正社員が向かなくて辞めた人 (@ulovewriting) June 9, 2023
書類選考に通過するためのポイントは、職務経歴書をしっかり作っておくことです。
職務経歴書は履歴書と違い、決まったフォーマットがないことがほとんどです。
そのため、エクセルで作っておくのがおすすめです。
エクセルを使って自分で作っておくと、
・PCを一定レベル以上で使えるアピールになる
・職務経歴書がしっかり作ってあるとやる気があるように見られる
というメリットがあります。
特に人物重視での採用の場合は、
「とりあえず面接してみようかな」と面接官に思わせることが出来るので、書類選考を通過しやすくなります。
書類選考で落ちやすくなる一方で、
面接の難易度は短期離職の回数に影響されません。
面接までたどりつけているということは、採用担当者はあなたに興味を持ってくれています。
質問にしっかりと答えることで、短期離職の回数が多くても転職できます。
私は20代で短期離職を3回以上していますが、次の転職先の見つけることができてます。
【短期離職して転職先が決まらない理由】
・応募数が足りない
・条件をこだわりすぎている
・短期離職の理由を説明できていない
転職活動を先延ばしにしている
当たり前ですが、求人に応募しなければ一生内定をもらうことができません。
短期離職者は書類選考で落とされる可能性が非常に高いので、応募数が重要になってきます。
「応募するか悩んだから応募する」ぐらいの勢いでいきましょう。
実際に入社するかどうかは、書類選考や面接が終わってからでも決められます。
応募数が少ないと、1社書類選考がダメだっただけで気持ちが落ちてしまいます。
書類選考に落ちた時に「ふーん、あそこダメだったんだ」ぐらいに思えるように、応募数を増やしましょう。
実際に面接を受けなかったとしても、書類選考に通過できたことが自信になります。
応募した後のことは気にせず、気になる求人があればまずは応募しましょう。
応募数が足りない要因
応募数が足りていない要因としては、働く条件をこだわりすぎてしまうことがあります。
短期離職が増えていくと、仕事に求める条件が増えていきます。
「ボーナスは絶対欲しい」「退職金がほしい」などあまりにこだわりすぎると、応募できる会社の数そのものが少なくなります。
最低限生活に必要なお金をもらえるのであれば、
あとは短期離職の要因になりそうなものを排除することを優先しましょう。
私が転職の時に気をつけているのは、次のような条件の会社です。
【私が排除している短期離職につながる条件】
・スーツ必須
・電話対応あり
・運転あり
・朝早い
・通勤時間が４０分超え
この条件はひとそれぞれですが、
過去に短期離職をした要因は、排除することを意識しておきましょう。
短期離職者が転職するための考え方
短期離職者は書類選考で落ちやすくなります。これを踏まえて、いかに面接の回数を増やすのかということを考えることが大切です。
短期離職を9回経験して実感している書類選考に通過するために重要なポイントを紹介します。
これを知っていると、「短期離職してしまったから書類選考に通過できない」という言い訳をする必要がなくなります。
逆にこれを知らずに闇雲に書類選考に応募しても、面接までたどりつくことはできません。
まずは「短期離職したら転職できない」「短期離職は悪いもの」という意識をなくしていきましょう。
【短期離職3回以上の人の基本的な考え方】
・書類選考は落ちるもの
・職務経歴書をしっかり作る
・面接勝負
短期離職は隠すべきか
短期離職が多い人の中には、「短期離職は隠すべき」という人もいますが、
私はむしろ逆だと思っています。
短期離職は隠さず履歴書に書いて、面接の場でしっかり説明する。
これが短期離職者が採用を勝ち取るための最短ルートだと考えています。
【短期離職を隠さない方がいい理由】
・面接での発言内容に矛盾が発生してしまう可能性がある
・隠しているという後ろめたさが相手に伝わる
短期離職を隠さずに書くのは、すべて自分のためです。
短期離職をそのまま書くと書類選考に受からない。そう思って隠しているのであれば、それは全力で否定させていただきたいです。
短期離職を隠そうが隠さまいが、書類選考で落ちる時は落ちます。
むしろ短期離職を隠して面接まで行っても、面接の中で「思っていた人と違う」となってしまいます。
短期離職を隠すことは、面接においては逆効果だと思っておきましょう。
面接で実際に伝えている短期離職の理由についても紹介しているので、
「短期離職の伝え方が分からない」「短期離職の説明をうまくできない」と悩んでいるあなたはぜひ読んでみてください。
ひとりで短期離職の理由を考えるのが不安なら
転職エージェントを利用することで、転職のサポートをしてもらえます。
【サポートしてもらえる内容】
・履歴書添削
・職務経歴書添削
・内定後の入社までのサポート
・キャリアの相談
20代であれば、20代向けの就職支援があるのでおすすめです。
社会人になった年数的に第二新卒では転職できないという人でも、20代向けの就職支援であれば使えることも多いです。
書類選考なしで面接を受けることもできる
書類選考でうまくいかずに悩んでいるのであれば、書類選考なしで面接を受けられるサービスの利用も視野に入れましょう。
転職サイトや転職エージェントによっては、書類選考なしで面接を受けられるものもあります。
過去に私も、書類選考なしで面接を受けられる就職支援を利用して、3週間ほどで内定をもらえたことがあります。
短期離職者の転職体験談
基本的には転職サイトに登録し、「応募」と「面接」を繰り返しています。
2回目の短期離職の時には事務で働きたいと考えていましたが、あまりに仕事が決まらず、「就職支援セミナー」を利用して転職先を見つけました。
地元の求人掲載誌がある場合は、ぜひ活用してみましょう。
転職サイトでは見つからないような、レアな仕事が見つかることもあります。
【転職活動の方法】
・転職サイト
・転職エージェント
・就職支援セミナー
・第二新卒エージェント
・地元掲載誌
「これを使えば絶対に転職できる！」というものはないので、色々試してみましょう。
転職エージェントは使わなくてもいい
自力で転職活動を終えられるのであれば、転職エージェントや就職支援を使う必要は全くありません。
とは言え、転職の経験が1回や2回だと自力で転職活動をするのはとても大変です。
転職活動は人生の大きなイベントで、買い物に例えるなら家を買うのと同じかそれ以上に重大なイベントです。
家を買う時には、必ず専門家に相談します。
ですが転職活動は大きなイベントに関わらず、相談せずになんとかしようとする人がとても多いです。
その結果、ひとりでの転職活動で孤独になり、転職活動そのものが嫌になってしまうことも多いです。
繰り返しになりますが、転職は人生の大きなイベントです。
迷ったら、家を買うのと同じように専門家を頼ってみましょう。
特に次のように感じている人は、転職相談を早めにやっておくのがおすすめです。
【すぐに相談して欲しい人の特徴】
・ひとりでの転職活動に疲れてしまった
・自分のアピールポイントが分からない
・書類選考で落ちてしまうことが多い
・なかなか面接までたどり着けない
転職エージェントには、20代特化などもあるので、条件に該当するのであれば積極的に利用してみましょう。
情報収集として利用し、今の転職事情を聞いてみるみたいな使い方もありです。
転職サイトごとに特徴があるので、あなたの状況に合わせて選びましょう。
ひとりで悩んで結論がでないなら、すぐに相談しましょう。
正社員じゃなくてもいいから長く働きたいなら
短期離職を繰り返しているのであれば、同じ職場で働き続けることが合ってないことも考えられます。
今は正社員は考えていないけれど、将来的には落ち着いて働きたいと考えているのであれば、派遣の仕事がおすすめです。
どんな職場か知ってから、合いそうなら続けることを選べるためです。
派遣の不安ポイントは「いつまで働けるか分からない」という点にあります。
直接雇用を目指せる派遣会社を選んでおけば、この悩みも解消される可能性が高いです。
【おすすめポイント】
✅直接雇用前提なので、契約期間を気にする心配が少ない
✅スキルアップを支援してくれる
✅転職サイト大手の「マイナビ」が運営
派遣やアルバイトを探すなら
「週5日働くなんて無理」「1日8時間以上も働きたくない」と感じているのであれば、派遣社員やアルバイトなどの非正規社員もおすすめです。
日払いを探す
「働くのが怖い」「合わないところで長く働くのは無理」と感じているのであれば、日払いの仕事をやってみましょう。
日払いの仕事であればその日限りで終わるので、合わなくても長く続ける必要はありません。
また、継続募集している日雇いの仕事も多くあるので、「この仕事いいな」と思ったら続けることもできます。
日払いの仕事を多く取り扱っている転職サイトがあるので、まずはできそうな仕事がないか探してみましょう。
試しに１日だけやってみて、合わなそうなら辞める。よさそうなら続けるという選択ができます。
週5日未満で働ける仕事を探す
私が非正規社員の仕事を探す時に使った主なサイトは「バイトル」です。大手サイトなので、すでに登録している方も多いのではないかと思います。
まとめ
短期離職の回数が増えていくと、転職が決まらない状況になりがちです。
【転職が決まらない理由】
・応募数が少ない
・面接での伝え方を間違えている
・短期離職に後ろめたさを感じている
短期離職が増えて書類選考が決まらない一番の理由は、書類選考で落ちる割合が高くなることです。
面接までたどり着けないのであれば、まずは応募数を増やしましょう。
ぶっちゃけ面接の難易度は、短期離職が多くても少なくても同じです。
ポイントさえ押さえれば、面接官に納得してもらい、採用を勝ち取ることができます。
気になる会社はどんどん応募して、まずは面接の回数を増やせる工夫をしましょう。
面接までたどり着けたのであれば、企業はあなたに興味を持ってくれています。
「短期離職してしまっているから……」と卑屈にならずに、自信を持って質問に応えましょう。
短期離職は悪いことではありません。自信を持って自分のことを伝えましょう。
ひとりで転職活動をするのが不安なら
転職エージェントを利用することで、転職のサポートをしてもらえます。
【サポートしてもらえる内容】
・履歴書添削
・職務経歴書添削
・内定後の入社までのサポート
・キャリアの相談
などを行ってもらうことができます。
転職エージェントは転職支援はひとつではありません。
今使っているところが合わないと思ったら他のサービスを利用してみることも重要です。
悩んで転職活動が嫌になってしまったら、諦める前にすぐに相談しましょう。
今のあなたの状況に合うものを探しましょう。
正社員以外の転職サイト
【週5日で働きたいあなたにおすすめの派遣会社】
✅直接雇用前提なので、契約期間を気にする心配が少ない
✅スキルアップを支援してくれる
✅転職サイト大手の「マイナビ」が運営
面接対策
